自分が新社会人だったら知っておきたかったこと(社会保険編①「はじめに」)

(はじめに)
この記事を書くに至った背景は自分が50歳を前に「ところで、オレ年金いくらもらえるんだろう?」と考え始めたことが始まりです。


何度か聞きかじりで勉強したものの日本の年金システムは相当に複雑で、なかなか納得のいく知識を得ることができず「であればいちど社会保険労務士の資格勉強をして、同時に最近流行のe-learningが役に立つもの経験してみよう。」と思い立ちました。残念ながら勉強後(1年で1000時間ほど勉強しました)、あえなく資格試験には不合格。

ただし取得した知識を単に腐らせることには忍びない一方で「こんなことも知らずに、よく社会人を20年以上やってきたな」と率直に感じました。


僕は新卒で比較的大きな会社に入り、一念発起してベンチャーに転職、これまたうまくいかず大企業に戻ってきたと言うキャリアですが社会保険と言う観点ではいかに向こう見ずなことをやってきたかと思うと、少し背筋が寒くなりました。また無知が故に必要のない保険を買っていたりします。
終わったことはしょうがないのですが、「これは今後社会人になる自分の姪に説明したほうがいいんじゃないのかな。」と思い始めのろのろと筆を取り始めた次第です。

従いこの記事を読み進めるにあたって以下の点は留意してください。

a)まず、これらは社会保険労務士の資格試験に不合格となった私が書いているものであり一定の知識はあれど何か責任を取れるものでないと言うことをご了承ください。(でも1000時間勉強しました。しつこいですが。)

b)一方で複雑な社会保険のシステムをできるだけ簡単に、平易な言葉で、かつ大切なところだけ(これから社会に出ていく新社会人に対して)と言う観点で書いています。従い細かいところは相当端折っています。(さらに正直に言うと少し間違っているところも含んでいるかもしれません。)

c)でも資格勉強を通じて発見した事は日本の社会保険制度は今過渡期であり、毎年のように大きな変更があります。新社会人である皆さんが実際に知識が必要になる時、社会保険の制度自体は、ほぼ間違いなく変わっています。従い、この時点で正確を期して記事を記載することより、むしろ社会保険のおおよそのフレームワークとツボを把握し、新聞などに記載される社会保険の記事の意味する所を理解し、本当に自分が使うときには同じ言葉を使って、ある程度対等に相談することができるようになることを目的として記載しています。

あくまでメインになる社会人に知って欲しいこと、これが記載のコンセプトです。

前置きは、これくらいにして、まずは全体像から始めます。