新社会人へ(社会保険編③ あなたを守る労働基準法)

今回は「ブラック企業に入ってしまったリスク」から貴方を守るために作られた「労働基準法」について触れます。


労働基準法についてはすべての労働者を守る基本的な法律になります。
主要な労働者を守るポイントは以下になります。
+労働の期間(解雇)
+賃金
+労働時間(残業、ワーク&ライフバランス、休暇)
+年少者、妊婦等の保護
+就業規則

新社会人として、ここで覚えておくべき事は、会社で上記のポイントに関連する事項で理不尽な取り扱いを受けたと感じる場合には事務所の所在する「労働基準監督所」に相談すると言うことです。労働基準監督官は会社に対する立ち入り検査をする権利を有し、また法律に反する場合には司法警察官の職務を行うことができます。この点において新社会人の強い味方と言えるでしょう。

また上記ポイントで守られていない方々(保険労働者、高年齢雇用者、障害者、育児介護)などに関しては時代の変遷につれて法律での保護の必要性が出てきたことからそれぞれでそれぞれ別の法律で保護されています。労働基準法で守られていないからといって、あきらめることなく他の法律で守られていないのか確認することが必要です。

新社会人として仕事を始めてから新しい環境に戸惑うこともあると思います。その時にいちど法律に立ち返り今の会社が適切な対応をしているのかどうか確認してみることも良いと思います。

また最近の傾向としてはワーク&ライフバランスに重点が置かれ、労働生産性を上げつつ、労働時間を減少させ、よりよい生活の品質を求めることに注力されていることがあげられます。これらの法律は時代の流れと共に、どんどん改訂されるので少しでも労働環境に違和感があれば最新状況を調べて労基署に相談することをお薦めします。