自分が新社会人だったら知っておきたかったこと(社会保険編②「社会保険の全体像」)

 

(社会保険の全体像について)
A)労働者を守る法律、労働保険、社会保険の位置関係
+そもそも社会保険ってなんですか?
ウィキペディアによれば、こんな感じに定義されています。「社会保険制度(しゃかいほけんせいど、英語: Social insurance schemes)とは、社会保障の分野のひとつで、疾病、高齢化、失業、労働災害、介護などの事故(リスク)に備えて、事前に雇用者もしくは雇用主、あるいは両者が社会的供出をすることによって、保険によるカバーを受ける仕組みである」

これを読むと「リスク」って具体的に何なの?っていう疑問が出ると思う。

+社会人になるとどんなリスクがあるの?

ここでは社会人になって発生するリスクを大きく4つに分類して考るとわかりやすいと思う。そして、それぞれ発生するリスクと、それをカバーする法律を表と図に整理すると以下のようになるよ。

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自分が新社会人だったら知っておきたかったこと(社会保険編①「はじめに」)

(はじめに)
この記事を書くに至った背景は自分が50歳を前に「ところで、オレ年金いくらもらえるんだろう?」と考え始めたことが始まりです。


何度か聞きかじりで勉強したものの日本の年金システムは相当に複雑で、なかなか納得のいく知識を得ることができず「であればいちど社会保険労務士の資格勉強をして、同時に最近流行のe-learningが役に立つもの経験してみよう。」と思い立ちました。残念ながら勉強後(1年で1000時間ほど勉強しました)、あえなく資格試験には不合格。

ただし取得した知識を単に腐らせることには忍びない一方で「こんなことも知らずに、よく社会人を20年以上やってきたな」と率直に感じました。


僕は新卒で比較的大きな会社に入り、一念発起してベンチャーに転職、これまたうまくいかず大企業に戻ってきたと言うキャリアですが社会保険と言う観点ではいかに向こう見ずなことをやってきたかと思うと、少し背筋が寒くなりました。また無知が故に必要のない保険を買っていたりします。
終わったことはしょうがないのですが、「これは今後社会人になる自分の姪に説明したほうがいいんじゃないのかな。」と思い始めのろのろと筆を取り始めた次第です。

従いこの記事を読み進めるにあたって以下の点は留意してください。

a)まず、これらは社会保険労務士の資格試験に不合格となった私が書いているものであり一定の知識はあれど何か責任を取れるものでないと言うことをご了承ください。(でも1000時間勉強しました。しつこいですが。)

b)一方で複雑な社会保険のシステムをできるだけ簡単に、平易な言葉で、かつ大切なところだけ(これから社会に出ていく新社会人に対して)と言う観点で書いています。従い細かいところは相当端折っています。(さらに正直に言うと少し間違っているところも含んでいるかもしれません。)

c)でも資格勉強を通じて発見した事は日本の社会保険制度は今過渡期であり、毎年のように大きな変更があります。新社会人である皆さんが実際に知識が必要になる時、社会保険の制度自体は、ほぼ間違いなく変わっています。従い、この時点で正確を期して記事を記載することより、むしろ社会保険のおおよそのフレームワークとツボを把握し、新聞などに記載される社会保険の記事の意味する所を理解し、本当に自分が使うときには同じ言葉を使って、ある程度対等に相談することができるようになることを目的として記載しています。

あくまでメインになる社会人に知って欲しいこと、これが記載のコンセプトです。

前置きは、これくらいにして、まずは全体像から始めます。

 

 

LNG需給、中国、アメリカ

今日はLNGの需給バランスについて独り言したいと思います。

NNAの記事によると2017年のオーストラリアからのLNGの輸出量が過去最高の57Mil Tonになったとのこと。 これは2016年の45Mil Tonに比べて約3割増の数字です。
この増加の主な役割を演じたのは中国向けの輸出で、2016年は13Mil Tonだったものが2017年には18Mil Tomに増えています。
オーストラリアにとって一番のLNGの輸出先は日本で26Mil Ton。
ただ、中国の増加ペースを考えると5年以内には日本を抜くかもしれません。

供給サイドをグローバルに見ると、現時点での世界のLNG供給量は約260 Mil Tonになっていますが、これに加えて2020年までに約100Mil Tonの生産増加が見込まれています。この増加部分で大きくプレゼンスを増やすのがアメリカであり10mMil Ton越えの3つのプロジェクト(Sabine Pass, Cameron, Freeport)を含めてトータル50Mil Ton以上のプロジェクトが控えています。
これに加えてカタールが、これから7年で100Mil Tonに生産量上げると公言していますが、これは政治的な駆け引きの側面が強く、ファイナンスがついているように思えません。

アメリカはこれまで石油、ガスのエネルギー安全保障の観点から中東の政治に介入してきましたが、シェール革命により石油が自国で賄えること、またガスで電気自動車を走らせることができるようになれば、今後はさらに中東への関与を控える方向性でしょう。

一方でLNGの需要については、一番の成長株は中国のようです。
(少し乱暴ですが)ざっくり中国のガス需要をLNGトン換算すると210Mil Ton。
これの1/3の70Mil Tonが輸入。
このうちの4割の30Mil TonがLNGの輸入に頼っています。

深刻な大気汚染から、石炭火力発電を減らすこと、また内燃機関で走る車の技術が遅れていることから「EV化」することも中国の国益に適っており、LNGの供給が安定していることは中国にとっては「追風」です。
上記LNG事情から、少なくともエネルギーの供給がこの国の経済発展を妨げることはなさそうなので、この国の経済発展を阻害するのは「人口減」、「不透明な金融システム」、「不安定な政治」あたりでしょうか。
この辺りに注目して中国の景気を見ながら投資手法を考えていくことが良いと思います。

タイの経済発展について思うこと(不定期観測)

今日は 13年ぶりにタイのバンコクに、出張で行ったので、そのことを書いてみようと思います。
タイには前職の非財閥系商社在籍時に1999年〜2004年まで駐在しました。
新しい空港ができており、昔の雑然とした賑わいがなくなっていたように思います。 当時の記憶と比較して、中国語の看板が増えたな、と感じました。
もともとタイの経済は華僑が支配していますので、中国の影響大きいのですが、
ここでも中国の影響力の増加が感じられました。
街の中にタクシーで移動すると、どこからともなくニョクマム(魚醤)の匂いが漂ってきて、青春時代の記憶が蘇ってきました。 余談ですが匂いは、その時の思い出を明確に思い出させてくれますね。 これは脳の働きで証明されているそうです。

今回の滞在を通してタイの経済発展について感じたことは以下の3つです。

①物価(インフレ)
まず、びっくりしたのはマッサージ屋の値段がほとんど上がっていないことです。2004年の段階では2時間で300バーツ(約1000円)という破格の値段で、たくさん通いました。今回試しにタニヤ通りの以前行っていたマッサージ屋(2018年 キングス ボディ ハウスへ行く前に!見どころをチェック - トリップアドバイザー)に突撃したところたったの330バーツ。13年間で10パーセントの物価上昇です。 一方で夜お付き合いしたカラオケは50パーセント位の増加になっていたように感じました。 インフレ率をネットで検索したところ2004年から2017年まではマイナス1パーセントから5パーセントぐらいの振れ幅はあるものの、平均で3パーセント程度。ただ、ここ3年は1パーセント未満であり、この国も「人口ボーナス」が無くなり、デフレの懸念も出てきてるのかなと感じました。

 

②車産業
トヨタの車の生産台数を来年も増やすという計画とのこと。 タイは「東洋ののデトロイト」と呼ばれるほど自動車製造業が発達しています。 これが「EV化」されたら、どのように体制を変えていくのだろう?
言い換えればEV化によって自動車メーカーを頂点とした裾野の広いガソリン車製造のサプライチェーンが大きく縮小することが予想されていますが、その時に、この国の経済はどうなっていくのか。それが大変興味深いところです。

 

③キャッシュレス化
遅れているように感じました。
タクシー乗っても全くカードが使えません。
まだ街中でもプリペイドカードが使えるように思いませんでした。
中国やインドなどでは、貨幣が信用できないことからキャッシュレス化が進んでいますが、中途半端にキャッシュが信用されているからでしょうか。
僕は「キャッシュレス化」と「ブロックチェーン」はお金の流れを「視える化」し、後進国、中進国の一番の問題である「賄賂経済」を撲滅する可能性があると期待しています。(タイも含めて 残念ながら様々な形で透明な取引が存在します。)

 

同じ頃に見たNNA( https://www.nna.jpttps://www.nna.jp )記事ではタイは投資先としてベトナムに劣後しています。(「チャイナ プラス1」で考えると、次はベトナム、と応えるビジネスパーソンが多い、と。)
上記のような諸点を考えると、それも已む無いかな、と思います。
タイが歴史にみられるように「しなやかな柔軟性)を発揮して更に発展することを元駐在員としては祈るばかりです。

 

最後に上記ののNNAは海外駐在員のニュースソースとして重宝しています。
僕はオーストラリアの現地新聞としばらく読み比べてみましたが、NNAは幅広く情報拾って来てくれています。
海外進出される際の一般情報収集の手法としておススメです。

 

www.nna.jp



IKEA/ Foolproof / MUJI

今日はIKEAについての独り言です。
もはやビジネススクールのテキストでもとても有名になったこの会社は北欧スウェーデンの会社です。 ネットで調べたところ意外なことに上場していませんでした。 そのほうが中長期的な視野を持って経営できるのかもしれません。

 

パースにに引っ越してきましたが、ほとんどの家は家具が付いていません。
そこで、IKEAにお世話になることとなり、今回もいくつかの商品を購入しました。 前回ドバイ駐在の時は、組み立てはIKEAのスタッフにやってもらいましたが、
今回は(オーストラリアの人件費が高すぎて)サービス受けることもできず、
やむを得ず自分で組み立てて気がついたことが2つあります。

 

1つはIKEAの製品の組立マニュアルが非常にシンプルで文字が少ないということ。
そしてもう1つは、どこかで間違いがあっても、組み立てられたということ。

 休日に子供と気が抜けた状態で家具を組み立てていたところ「非常にクリエイティブな間違い」をたくさん犯していました。ただ、それでも最後まで組み立てられなかった商品は1つもなく、それは感動的ですらありました。
これを組み立てていた時に、仕事中に出て来て理解できなかった「Foolproof」という単語が頭をよぎりました。
このレベルのマニュアルを、あれだけ多数の商品群に準備しているIKEAの底力を感じました。 IKEAの強さはいろいろな書物に書かれていると思いますし、もしかしたら、この点も、どこかに記載されているのかもしれません。ただ、これに追いつくのは容易ではありません。この会社が上場されていれば「株式は買い推奨」です。

 

個人的には日本でこれに対抗できるのは無印良品さんではないかと感じています。
以前社長だった松井さんの本も拝読しました。

 

無印良品は、仕組みが9割  仕事はシンプルにやりなさい

無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい

 

 とてもためになる本でしたのでお勧めします。

これに加えて非常に日本的なシンプルなデザインと使い勝手が、とても気に入っており日本では無印良品さんのヘビーユーザでした。
1年前に株式の購入を考えましたが、やや割高であった(2018年1月5日時点でPERが約33倍、PBR が約6倍)ことから購入を見送っています。 また、ドバイにオープンした無印良品はそんなに混んでいる感じもありませんでした。これも見送った理由の一つです。

無印良品さんが世界に羽ばたくためには「和のテイスト」を大切にしながらIKEAに勝るとも取らない「フールプルーフのマニュアル」を作っていってほしいです。
帰国して株が手ごろな価格に戻っていたら、ぜひとも購入したい会社さんです。

 

#IKEA #MUJI #株式投資

はみ出し商社マンのひとりごと(ブログの引越し)

勝間和代さんの影響もあって、今年から音声入力を使いながらブログをアップデートすることにしました。
以前のブログはアメブロで作っていました。

ameblo.jp

しかし、ネットの情報によると私の使用用途を考慮するに「はてなブログ」のほうが良いとのことで、こちらに引っ越しをします。

ついでに、まずはひとつめのブログを書いてみます。

力を抜いてオーストラリアパースのゴルフ体験にします。

昨日回ってきたのはパース近郊のスワンバレー近くのVinesというゴルフコースです。 驚いたことにコース内を野生のカンガルーが飛び跳ねています。

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スコアはともかくゴルフの経験を楽しめました。

帰りにワイナリーによって市内のショップでは買えないブティックショップのワインを買いました。 ものの本によると西豪州の気候はボルドーに近いらしく、ぶどうの種類はカベルネやメルローもしくはシャルドネが有名だそうです。

オーストラリアは(特にアデレードを中心とした南部で)シラーズが有名だと思っていたのですが西豪州は違うようでローカルな味を楽しみたいと思います。

豪州の気さくな文化の繁栄だと思いますがスクリューキャップが中心で、作ってすぐに飲むスタイルなのだと思いますが、安くて楽しめそうです。

これを日本に輸出するビジネスも考えられないかな、と思いました。 オーストラリアと日本の両方の国がより発展するなことに力をしてみたいです。